算命学では人間(人生)は時間と空間で成り立っているといいます。
図にするとこういうことかなと思います。心が後天的に生じる理由もわかります。
算命学的には肉体の中で一つになっていることですが、あえて分けてみました。
これは、現実(肉体)は心が生み出す虚象と考えるという空想から生まれたものです。
時間をものさしにすれば、肉体の方向と霊魂の方向は正反対になることは確かです。
今という現実は、方向の違う二つの個的時間を心が苦労しながらまとめている姿です。
人生の解読も、よりよく生きるにはどうしたらよいのかも、答えは左図にあります。
両方をつないでいるのは「魄+魂」です。右で作られた魄が現実の人生を作ります。
幸福な人生を生きるには、剋線(悲苦)ではない道を歩めばいいってことです。
現実の世界では、火(精神の動機)→土(中央・今)→金(現実過去)が剋なしです。
霊魂の世界では、水(天の魂)→木(霊魂の今)→火(霊魂の到着点)が剋なしです。
考えるのは、左の図(現実の時間)です。悲苦を実感するのは生身の人間ですから。
土剋水と木剋土という二つの剋のない人生を歩むにはどうしたらいいのか、です。
理想は、精神の未来が今を作り、それが現実の過去に溜まる人生です。
そのためには、現実の未来と精神の過去への剋線の道を消せればいいってことです。
左図の、木剋土は現実未来が中央へたどり着くための剋線です。
現実の自然は今が過去になる姿(土→金)で、実際には現実に未来はありません。
現実未来と感じているのは、霊魂の前(未来)にしか進めないという空間作用です。
人間が感じる現実未来を今にするという木剋土の苦悩は、霊魂の金剋木の苦悩です。
人間には現実未来なんてなくて、あるのは魄と魂の葛藤の姿です。
霊魂五行の金剋木の葛藤がなくなれば(魄が魂になれば)木剋土は消えるのでしょう。
もう一つの土剋水は、現実今が天の精神へ、たどり着くための苦悩です。
これも、人間が現実今と感じているのは、実質は霊魂の今ってことです。
霊魂の今が天と同じ結果を右図の火に残せるかという問題ってことです。
人間が目指すべき精神の北は、右図の中央→火の進行度合い(魂魄の比率)です。
結局、霊魂が現実を作っているのですが、火→土→金だけは人間が並走できる道です。
霊魂と人間が連動しながら作れる(ともにある)、現実の姿ということだと思います。