原典3巻にあった図に言葉を加えて、誕生⇒宿核⇒心⇒現実を作る、を図示しました。
赤子は『肉体から発せられる未完成本能を所有して誕生した人間』と書かれています。
そこから3年、赤子の体内から引力が発生して、宿核となる気を引き寄せます。
宿核を作るのは、自然界の気、両親、兄姉、祖父母、ご先祖の気、などなどです。
自然界の気の中には、生れた国の魂も当然入ります。
その後外国へ行けば、外国の気がそこに融合されます。
宿核が出来上がってもまだ人間とはいえません。人間とは心を持った肉体のことです。
心は、ベースになった宿核に、成長と共に他の霊魂が融合し始めると動き出します。
ここで初めて、人間として生きているといえる状態になります。
人間という既定の存在概念を持てないのは、常に変化して人間になっているためです。
人間(時間)と説明されていた図がありましたが、まさに、そういうことです。
同じ誕生日が同じ人生にならないのは当たり前だと語られています。
簡単にいえば、人間としてのスタートは誕生日ではないからです。
心が現実を作るという未確定要素もそこに加わります。
融合されて変化した霊魂が心に影響を与えて、それが現実の変化になります。
気の入れ物としての肉体の誕生日はそれで占いが成り立つことは当然です。
だとしても霊魂を星に変えるという作用があるので、宿核によって運命は変わります。
そして、宿核が引き寄せる気は、必ずしも望まれたものばかりではありません。
恐いことも書いてありますが、自覚できることではないので、なんともいえません。
入れ物(宿命)の条件に合ったものが引き寄せられるわけではないってことです。
与えられた宿命は不変ですが、与えられた環境と入り込む気は未確定なものです。
スタート時の環境と宿命の違いがその後の融合作用にも変化を与え運命も変わります。
人生はスタートから波乱含みに作られているってことです。
『もし占う者が生年月日にのみとらわれたら、その運命判定は出来ない』そうです。