ここまでは、五行と配置図にこだわって、自然と人間の違いをみてきました。
この時に平面五行と立体五行を一つにする作業で、陰陽という概念が使われました。
神の意志を陰と陽に分けるという考え方です。陰と陽を合わせると、神になります。
陰陽説は五行説とは別に成立していたようだと、高尾先生も推論で書かれています。
陰陽説は五行説にも入り込んで、陰陽五行という新しい世界を生みました。
そこから、暦術や占術(算命学)が派生的に生まれてきました。
この陰陽説も五行説と並んで、算命学を理解する上で重要な理論になっています。
人間は、生(陽)と死(陰)という陰陽の世界の中で存在しているという理屈です。
有形の世界には必ず陰陽があって、陰陽が存在を可能にしているということです。
何かが有るという背景には必ずない「無」が含まれています。有が陽、無が陰です。
人間を一極にすると、これまでみてきた五行は「空間」を作る陽で、時間は陰です。
時間は人間では肉体を作り死が陰です。五行は空間で霊魂を意味して、生を作ります。
「空間」というのは東洋独特の考え方で、いわゆるひろがりのある空間ではないです。
空間とは五行のことで、五行は神の姿です。神とは存在ではなく自然の法則です。
その見えない五行(神の意志)を見えるようにしているのが、時間です。
といって、時間は外側を流れるエネルギーではなくて、内側から生じる何かです。
人間世界でいえば、空間を現実にするのが時間だとして、それは人間がすることです。
人間という総括的なものではなく、時間は個人的なものかなと想像します。
空間(存在の元)を人間が存在物にする(現実を作る)
その時に、表出されるエネルギーが時間と呼ばれるものではないのか?
まったくの個人的思い付きですが、気に入っています^^