もともとあった五行説と陰陽説が合体して陰陽五行が生まれました。
一方で12支は木星の運行から一年を十二区分する時間表示として作られたものです。
まったく別々に作られた陰陽五行と12支が合体することで干支が成立しています。
干支(かんし)の干は、陰陽五行の10干のことで、これが10の空間を表します。
十二支は時間のことで12の時間区分を示す符号です。
10干と12支を組み合わせると、120通りの干支が生まれます。
干支は時空間を表す符号です。ここから暦術が生まれたように干支は時空間区分です。
西洋では、時間は単なる時の推移ですが、東洋では空間の推移が時間です。
時間を「空間」という概念で表すことは、東洋思想の最大の特徴です。
時間は前にしか進みません。人間時間も未来を目指して進んでいました。
10干と12支の組み合わせで前進するものだけを取り出します。
-×-=+ +×+=+。算命学では陰陽の静・動を掛け算で判定します。
甲(陽干)と陽支(子)、陰干(乙)と陰支(丑)という組み合わせが干支です。
陽干(甲)と陰支(丑)、陰干(乙)と陽支(子)という組み合わせは使えません。
+×-=- -×+=- 「-」は中和された状態で、動的エネルギーにはなりません。
組み合わせてプラス(前に進む)エネルギーになるものが60干支です。
これを表干支とすると、陰陽で動きのない干支は、裏干支と呼びます。
60の表干支と60の裏干支。これも陰陽となって、時空間が成立しています。
人間が誕生する瞬間を干支で解釈したものです。裏干支と表干支がつながります。
人間誕生が「甲子」の場合、壬亥→乙子と並ぶ裏干支が体内で甲子と連結します。
この流れをみると、裏干支=霊魂と考えていいように思います。
裏干支=「無現前世」と書かれていることに注目! この意味は壮大です。。
人間の誕生も、今生の人生も、無限の前世の連なりから生まれています。
この仕組みは、前世ー今世だけでなく、今世の「過去ー今」にもあてはまります。
子ー子と時間がダブっていますが、霊魂から前世への切り替わりを示しています。
空間は乙→甲と変化しています。時間は空間に付随してあるものと考えます。
裏干支を霊魂の姿とすると、前世と今生のつながりを干支でみていることになります。