青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

スピ算人生論-検証 主星玉堂星の有名人④

歌手、女優。1982年、デビュー。1980年代を代表する女性アイドル歌手であり、数多くのヒットナンバーを世に送った。
明治大学付属中野高等学校定時制中退。研音→コレクション→コンティニュー→N.A.P.C→楽工房→FAITH(ファイス)を経てHZ VILLAGE所属。所属レーベルはユニバーサル ミュージック ジャパンのPolydor Records内の私設レーベル歌姫レコーズ。

高校を中退後、芸能界入りしてからも、次々と所属事務所を変えて、レコードもオリジナルレーベルから発売するに至っています。
感情が表に出やすい戊辰ゆえの変遷ともとれますが、居場所が定まらないことを運命付けられているかのようです。

主星玉堂星は本元ではありませんが、下に母母乙があって、母系の流れといってもいいでしょう。

美空ひばりが好きだった母は、若い頃は歌手志望で「ひばりちゃんのような歌手になりたい」と言い、中森が幼い頃から美空ひばりの歌を聞かせ、歌い方の手ほどきをしていた。やがて中森は母の影響で歌手の夢を抱くようになり、日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』に幾度となく挑戦する。

これは主星玉堂星通り。母の影響で歌手を目指すようになります。
母に聞かされた美空ひばりさんとの相性はどうでしょう。

そのままでも、律音と天剋地冲という霊魂縁を感じさせる相性で、領域図も4領域共通の密度の濃さがあります。
中森さんの場合、日月の干合があって、他の人の相性でもこれがキ―になっているようにも思えます。
下の図です。4領域だった大きな三角形が、霊魂が宿命干合することによって、裏の二領域に縮こまる姿になっています。

そして、日干支律音と月年の律音、天剋地冲は納音に変わって、完璧な霊魂縁といってもいいように思えます。
母に乗り移った美空さんに融合されている感覚になります。

40歳を超えたところで、演歌に目覚めて発売されたアルバムにも美空さんの名曲が入っています。
主星玉堂星に刻まれた母の想いは、母の死後(1995年病死)ずっと続いていることになります。

母の強い応援もあって、歌手になるための、当時の登竜門「スター誕生」という人気テレビ番組に挑戦します。
ここからは、山口百恵桜田淳子森昌子といった人気アイドルたちが誕生しています。
この番組で、二年続けて明菜さんは落選の辛い経験をします。

1回目(1979年・中学2年)のときに、審査員の松田トシから「年齢のわりには大人すぎて、若々しさに欠けますね」と酷評され不合格となる。
2回目(1980年・中学3年時)の挑戦で松田聖子の「裸足の季節」を歌ったが、またしても審査員の松田トシから「歌は上手だけど、顔がとても子供ぽいから無理ね。大人の歌を歌うより、童謡でも歌ってたほうがいいんじゃない?」と前回とは逆の酷評を受けた。中森はこれに対し「『スタ誕』では童謡は受け付けてくれないんじゃないんですか!?」と抗議したため、客席で見ていた母が「明菜、やめなさい!」と制止した(松田は出場者の中でも中森に対しては特に辛辣であったと言われる)。
理不尽さに対して黙っていられないのが、干合する天南星戊辰の強いところです。

美空ひばりさんと同じような形で、宿命干合するとこれも似たような姿になりますが、異なるのはすべてが大半会縁でつながっているところです。
掘り起こされるべき霊魂に対して、大半会は人間的(後天的)融合を思わせ、人間世界ではありでしょうが、霊魂世界ではむしろ隠される意味になるのではと思ったからです。ただ、これも必然であることを考えると、試練を与えるという霊魂的な意味や意図が隠されているのかもしれません。
それでも、3回目の挑戦で合格して、それからは歌唱力を評価され、他のアイドルとは一線を画した人気を得て、スターへの道を歩み続けました。

1985年、1月公開の映画『愛・旅立ち』で近藤真彦と共に主演を務める。
振り返ればここが運命の分岐点でした。
二人の交際は共演から始まったようで、近藤さんが属するジャニーズ事務所も暗黙の公認をしていたようです。

明菜の父、明男が語る。「マッチは何回も家に来たことがありますよ。2人で車に乗って来て、離れた場所にある駐車場に停め、そこに明菜の兄が車で迎えに行くんです。私は明菜がマッチと結婚するのかと思っていたのに」

同棲に近い暮らしをしていく中で、明菜さんは近藤さんにどんどん執着していきます。

明菜さんの命式では、夫干が目の前にあって、地支本元の自分とも日支の中で暗合しています。精神も現実も相手に捉われる構造が顕著になっています。
この時に純粋な天南星は思いの強さで干合暗合がほどけなくなり、「私は誰」みたいな現象になって、精神を病む例は十分に考えられます。

「明菜は近藤との約5年の交際期間の間、89年の自殺未遂の前にも睡眠薬を飲んだり、カミソリを持ち出したりして自殺を図ったことが複数回あったと聞いています。帰りの遅い近藤を玄関で待って、そのまま寝落ちしてしまうような一途なところがあって、ちょっとした諍いが原因だったようです」<文春オンライン・ジャーナリスト西﨑伸彦>

その後、近藤さんのマンションで自殺未遂を起こし、救急車で運ばれるという事態になって、世間の知ることとなりました。
1989年に明菜さんの謝罪会見がありました。やつれた姿の明菜さんに対して、近藤さんは終始第三者的な発言で、迷惑顔だったことが印象的でした。

ふたりの領域図は見事な和合性です。明菜さんが近藤さんを全面的に包みこんでいる感じがしますが、縁はまったくありません。
日干、年干とも陰陽で並び、月支は同じ「未」で相性もいいとは思うのですが、無縁ではここまでは来ないはずです。
相手が結婚を考えるような恋人だとすると、干合変化が霊魂を呼び起こしている可能性があります。

出だしの領域図に比べると、執着干合が出た時に関係は離れています。
勝手にドラマを作れば、近藤さんの天将星ヘビからすると、思っていた以上の執着系で、少々距離を置きたくなった図、でしょうか。

この図は耐えられないので、再び干合します。
これによって領域図は重なりますが、今一つ安定感はありません。
そこで、また干合します。

ここで、初めて一体感を得られる関係が復活して、相手は理想の配偶者になります。
明菜さんが求めていた「甲」(近藤さんとの干合干)にたどり着いたのですが、実はこれ、虚空間の変転で、相性干合ではなく、明菜さんが自分の宿命内で勝手に干合を繰り返していただけのことです。

そして、やっと生まれた相性干合をすると・・・元の自分(実際の自分)が近藤さんとぴったりの一体世界を作り出しました。
普通なら無縁でもめでたしめでたしの可能性はあるのですが、一巡した干合プロセスは虚構の世界(相手のいない自分だけの思いの変遷。通常の霊魂相性は相手も反応して起こる変化です)ですから、現実と虚構の区別がつかなくなり、一体になっているはずの近藤さん(中森さんの命式内の干合相手・癸)がいなくて、現実の世界でも近藤さんは自分から離れていくという悲しみの結末になります。

丁度今年から、月干支天剋地冲の大運に入ります。
運勢支己丑は霊魂月干支癸未を全面的に激剋してくれます。
これが何を浮上させるのか、予測できませんが、この10年に実際何が起こるのか、観察していきたいと思います。