主星貫索星の場合です。これは男女どちらでも同じです。
どういう生家環境で育つと主星が順調にエネルギーの発揮が出来るかをみます。
基本は星の意味です。その星が自然に力を出せる生家環境があります。
逆に考えると、宿核の霊魂には想定された生家環境があるってことだと思います。
主星貫索星の場合、本来の思考本体が形成されるのに時間がかかることが特徴です。
その上生家環境の影響が大きく、環境によっては一層本来の素質開花が遅くなります。
理想的には動きの激しい大家族の中で育つことです。
主星に貫索星があるということは、霊魂の中にそうした生家環境があるってことです。
貫索星の本質は「守る」ことです。環境が荒っぽいほど保守本能は強く表れます。
貫索星が稼働すると、周りの環境に囚われず自分の世界を形成するようになります。
周りがあわただしいほど、巻き込まれないように、自分の内的世界を居場所にします。
環境が「動」であれば、自分の中に「静」を作り、自己形成の速度が速まります。
逆に、両親が子供中心の世界を作る家庭だと、頑固さや守りの本能は発動しません。
環境に押し流されるような自己形成になって、自立した守備本能が確立されません。
女性の場合は影響が少なく、男性は思考の底辺が小さい、わがままな自我になります。
貫索星というと自我が強い印象ですが、自分から攻撃する自我ではありません。
子どもの頃はむしろ温厚でおとなしい性格になる方が多いです。
そのため、貫索星の頑固さや保守本能は、環境から攻められて初めて発動します。
といっても、一方的に環境に影響されるわけではありません。
自分なりに環境に働きかけて、そこから得たものを「選別して」身に着けて行きます。
それを少しずつ蓄積していくことで思考の基盤を作ります。
どのような環境に置かれても自己のペースを乱さないことも特徴です。
自己主張や自己表現は薄く、思考の原点は「孤独」の中にあります。
人の影響を受けても自分なりのものに咀嚼して後、初めて自分のものにします。
積み重ね思考は、最初の土台が重要です。ここが小さいと不安定になります。
選別は良いもの基準ではなく、自分の本質とは違うものが混じることがポイントです。
ある意味、強制的に入り込むような形で、これが不安定な環境がいい理由です。
親兄弟の関係が穏やかで安定していると、それは小さくて弱い土台です。
もめごとや思い通りにいかない環境におかれるほど、雑多なものが入り込んできます。
その中で選別作業が働き、選別の基準は、自分にとって大事なもの、です。