青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

スピ算人生論-初期霊魂 主星司禄星

司禄星中央の土性に位置するので、中心志向は強く、承認欲求や自尊心は持ち合わせています。

ただ、禄存星のように現実行動力にはならずに、内面世界においての中心意識です。
自分に注目させるための気を引く行動もとりません。
自己愛や自意識は強く、受け身の姿勢で発揮され、なにかしてもらいたい願望や引き付けたい本性は強いものがあります。

そのための行動は弱い代わりに、自分に気を向けてくれない人に対しては相手を恨んだり、非難したりという感情が生まれることもあります。
周囲への期待は大きいので、それが外れると傷つくことも特徴です。

思考の根元が物事に対する期待にあるということは、常に受け身の質を作ることになり、それが逆に回りに対しての批判や忠告に変化します。
例えば、両親が自分に対して何かをしてくれるはずだと期待する。しかし両親が物を与えたとしても当然という感じになってしまい、心からの喜びが少なくなるわけです。

幼少期における両親の経済状態がポイントです。
豊かに育つと喜怒哀楽の少ない人間性が形成されます。豊かに育っても当然であると観念が蓄積されていくので、喜びも少ない代わりに不安感も生まれません。
子どもの頃は反発も反抗もありません。そのために若年にして老成の一面を持ち、老いてから幼さが残るようになります。

反対に貧しく育つと相当の高齢になっても常に不安が付きまといます。
それは幼少期に期待を裏切られた状態になり、不信感を抱えて生きることになります。
司禄星の本質である、蓄積の気は、不信の念が現われれば不信感が蓄積されます。
主星司禄星の子供の育て方としては、幼少期及び青少年期において物質的な喜びを少なくし、無形・精神的なものの蓄積を多く残せるように育てるのがいいでしょう。

思考の根底を成すものが期待する心ですから、物質的有形を満たすような心が育ってしまうと、際限がなくなることがあります。
そのために知識や芸術などを与え、自己の行動や努力によってのみ与えられるものを蓄積できるようにするのがいいわけです。

基本は他力本願ですが、それを育て方によって自己本願へと移行できれば(精神的な蓄積を主体的に望むようになれば)将来に偏った気持ちを持たないですみます。
受け身で成り行き任せではなく、次第に自己の努力に期待するようになり、長じるとともに真価を発揮することになります。
生家環境の経済力と、親の育て方によって、人間性も生き方も大きく変化する可能性がある主星です。