青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

スピ算人生論-検証 主星禄存星の有名人⑤

1997年に学習院女子短期大学在学中に漫画雑誌 『週刊ヤングマガジン』の「Missキャンパスグランプリ」に選出され芸能界入りし、主にグラビアアイドルとして活動した。1999年に2時間ドラマ『ツインズな探偵』に出演し女優としてデビュー。Wikipedia

アメブロ摂食障害で取り上げているのですが、主星が禄存星で、調べているうちに、貴幼法に当てはまるようなコメントがあったので取り上げてみます。

釈さんは4人姉妹の次女。次男次女というのはだいたい損な役回りを演じることになり、それだけで内的な葛藤を持ちながら成長していくものです。
六親法を観ると、両親ともに正干も偏干もなく場所干です。丁であるべき母か、戊であるべき父か、その両方か、いずれも、父であり、母でありという場所の持つ霊魂(座気霊魂)が必要ってことだと思います。

ただ、釈さんの場合は、母親の情報がまったくといっていいほど、検索できません。それに対して疑問もあがっていないので、どこかにはっきり書かれているのかもしれませんが、わかりませんでした。
出てくるのは、父と妹さんのことで、特に父についての思い入れは強かったようです。
通常は場所で取る干は場所だけのものですが律音があるので、月干月支も両親になるのかもしれません。これはよくわかりませんが、当人(日干)としてはそう感じるかもしれません。
実干としての縁はないのですが、禄存星は父の父の正干。もしかしたら、場所の父が乗り移った月干戊の陰陽実干の「己」が正解かもしれません。そのくらい父への思いが強く出ています。
貴幼法禄存星としては、インタビューで次のように語っています。

テストで100点を取っても、学級委員長になっても、ダメ出しばかりされていて。「お前は本当に頭が悪いな」「橋の下で拾ってきた子なんだ」と、さんざんでした。
 大人になってから振り返ると、姉妹のなかで私が一番ムキになりやすいタイプでした。父からすると何か言うたびに私が言い返してくるのがおもしろかったんだと思います。
「いじるのが愛情表現」みたいな部分があったのかもしれません。でも、子どものときはそれがわからなくて…。ほめられるのはお姉ちゃんばかり、妹たちは可愛がられているのに、私だけどうしてこんなにいじめられるんだろうと悲しい思いをしていました。
こうした経験が私の自己肯定感の低さや自信のなさ、承認欲求の強さを生み出してしまったように思います<CHANT WEB Interview>

長女的役割を果たせない主星禄存星の憤懣とそれによって強まる承認欲求や自己顕示を本人も自覚していたようです。
こうした幼少期の感情が今の釈さんを作っていると思うと、霊魂のシナリオによる流れはすでに始まっていたのかというような見方をしたくなります。

告別式を終えた釈は、「平成27年1月10日23時32分 父が、享年66歳にて永眠致しました 肺腺がんでした」と報告。現在は放心状態にあるらしく、「自分の人生のなかで これほどの悲しみや絶望や喪失感を経験したことがないので まだうまく言葉にする余裕がありません」と、辛い心境を吐露した<女性自身net記事>以下青字はこの記事より引用。
このあたりの喪失感の強さは、場所干の父以上のものを感じます。月干戊、月支己ともに父とみていいかもしれません。

父が亡くなった2015年(占い暦では2014年)の運勢をみると、大運天中殺の終わり五年に差し掛かるところで、日支害刑といえば、通常の運勢占技でも要注意どころです。
父に関係する干支を取り出すと、大運寅の初元戊は年干戊(父の場所干)です。年運甲午は、釈さんの月支そのもの。蔵干本元丁は父の正干。己は主星禄存星で父系祖父の正干です。

この霊魂と運勢干をつなげるのはやり始めたばかりなので、だからどうという結論は下せません。こうした検証を続けていくと、見えてくるものがあるかもしれません。

「私にとって父は複雑な関係を乗り越えたあとにようやく辿り着いた特別な存在でした」と、父親のことをつづった釈。父親ががんを告知されたのは3ヵ月前のことだったそうだが、「あっという間の3ヶ月間でした」と振り返るとともに、「突然の“その時”を、まだ受け入れられない自分がいます」と、整理のつかない心境を明かした。
「父親は寡黙で厳格だった」と語っています。思春期から30歳頃まで父親と確執があったようで、芸能界入りも父の反対を押し切ってのことでした。
確執の一つに、お金のこともありました。

父・謙司さんは古物商を営んでいて、東北地方を中心に全国を巡っていたそうです。

ところが、私がどんどん忙しくなっていくのと反比例するかのように、父の事業が傾いていったのです。父が抱えた借金を私が返済するようになり、当時の私の収入はほとんど父の借金に充てられました。ゴールのない返済に私は父に対して堪忍袋の緒が切れて『釈家から籍を抜く!』と宣言したこともありました」

「そのころ、私はNHKの自然紀行番組『実践!にっぽん百名山』でMCを務めることになったのです。父に話すと、それまで私が出演している番組にはまったく興味を示してくれなかったのに、その番組だけは、楽しそうに見てくれていました。父は高校時代に山岳部に所属しており、私たちが子どものころ、夏は山登り、冬はスキーに連れていってくれて、とても楽しかったのを覚えています」

子供のころの釈さんは父と唯一つながれる山登りを父におねだりしたそうです。「山のことをもっと知りたいから、どこかに連れていって」。登山が唯一父との絆になっていました。芸能界に入ってからも、オフになるたびに父を誘って登山をしていました。富士山、中央アルプス南アルプス……。

登山をしながら父の山岳部時代の話や武勇伝をたくさん聞きました。うれしそうに話す父の姿は私にとっては新たな発見でした。山を通して私たち親子のわだかまりは、どんどんと解けていったのです。

こうした出来事もただのエピソードだと思えば、それで終わります。でも、さまざまなところに霊魂の所作があるという観点では、山という共通項で連鎖を紡いでいるとも思えます。
そうした観点で観れば、「NHKの自然紀行番組『実践!にっぽん百名山』でMCを務めることになった」というのも偶然ではないという見方もできます。多分に恣意的な見方にもなるので、できるだけ多くの検証例は必要だろうと思います。

よく父が言っていたのが、「早く結婚してほしい。男の子の孫の顔が見たい」ということでした。父が亡くなって3か月後、知人の紹介でいまの夫と出会いました。初対面ですぐにピンときて「この人と結婚するだろうな」と。半年後の2015年10月に入籍しました。もしかしたら、亡くなった父が出会わせてくれたのかもしれません。
インタビューの中でこのように語っています。

父が亡くなった年(カレンダーでは2015年)に出会って、その年に結婚しています。
2015年乙未にも釈さんの月支の父系(丁己)がいます。

子供は父の望み通り男の子が翌年に生まれました。
この子が釈さんと同じ日干乙で、月支も釈さんと同じ「午」。ただ、父の系譜になるので、本元は父(釈さんの夫)で、主星禄存星は父系の祖父です。
父が合わせてくれたという釈さんの直感を信じれば、夫は父と霊魂がつながっている人と考えることもできます。
釈さんの父はこの子の年干(父の場所)に正干で輝いています。