青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

スピ算人生論-検証 主星龍高星の有名人⑤

小説家、推理作家。父は民法学者で京都大学名誉教授の木村常信、4人姉弟の長女であり、弟は政治学者で北海道大学名誉教授の木村汎。配偶者は東山高校の元数学教師で退職後画家に転身した山村巍(2022年没)、長女は俳優の山村紅葉Wikipedia

龍高星は父の父で、父ははっきりしていますが、両親の先祖に関しての記述は有りません。それでも、家系の本元(龍高星)は父の父(庚)でいいように思います。
父が学者ということもあって、正干でつながる父父もまた・・・と推測すると、山村さんの龍高星に学者的探求心の旺盛な知的好奇心のようなものが込められているように思います。
弟さんも大学教授で、夫も学校の先生。山村さんも始まりは中学の国語の先生でした。ご主人とはそこで知り合って結婚。結婚後夫から示唆もあって、作家業に入ったと書かれていました。残念なことに、ご主人の誕生日がないんですよね・・・

山村さんは推理作家としてテレビドラマ化された作品も多数で、京都を舞台にした小説もドラマも大人気だったのですが、それは本人が望む文学的作品という意識からは少し離れてしまい、忸怩たる思いはあったようです。賞をとれなかったことを後々までくやしがったと、書かれてもいました。

父との縁はどうだったのか・・・みてみました。
律音納音干合とすべてそろっていて、刺激的で比較的良型な領域図で、二つの干合を加えると、霊魂ベースでは一心同体のような親子がみえてきます。
そう考えると、大衆作家、流行作家的な冠が定着してしまうことは、学者の家系としての自尊心が許さなかったのかもしれません。
ただ、この相性図を見ると、書くこと、創作することに関して、父から受け継いだものは大きかったと思えてきます。
また、最後の姿はずっと父が守っていくような同化を感じさせて、通常の父娘を越えたつながりを感じます。

もう一人親族で実縁が強いのは子供の山村紅葉さん(女優)。はじめは女優になる気はなかったようですが、周囲から進められて女優業へ。母が原作のドラマに何らかの役で登場するようになり、シリーズ化した役柄もありました。

 

これも一時も離れることなく重なりが続いて、最後の日干支律音は、父との領域図同様に、一体感があって、母の霊魂が守っていく意志のようなものを感じます。

山村さんは、あまり私生活を語らない人で、葬儀の時に夫が親族代表として登場したことにみんな驚いていました。
2020年に作家の花房観音さんが『京都に女王と呼ばれた作家がいた』で山村さんの評伝を発表し、私生活の一端が表に出ました。
本は読んでないのですが、解説を観ると、山村さんに傾倒してかいているわけではなく、書きにくいところを飲み込みながら、しかし、私生活まで浮き彫りにする評伝になっているようです。

実縁に引っ張られて、霊魂登場なのでしょうが、結果的には、山村さんの領域を小さくして、山村さんのために書かれた評伝という感じはしません(図だけでいっているわけでもなく、解説文などを参照して・・・図を観て、なおのことです)
神領域なので何らかの形で山村さんを際立たせたという意味合いはあるのかもしれません。
出版の時の宣伝文句を書いておきます。

出版社の社長たちが原稿欲しさにあしげく通い、西村京太郎邸と通路で結ばれた豪邸に住み、京太郎の求婚を拒み続け、他の作家が京都ミステリーを書くことを許さず、お供を連れてアバンティブックセンターに通い、松本清張に愛され、ベストセラー作家の名をほしいままにした女。
そんな山村美紗には、美紗が住む豪邸の向かいのマンションに住み、よなよな病弱な美紗を介護する夫がいた西日本出版社の新刊ご案内の解説文>

西村京太郎さんとの仲は有名でした。
西村さんが山村さんにご執心で、家も隣に建てたくらいで、急逝して未完に終わった小説を西村さんが完成させたりという仲でした。

すごい縁なのかと思ったら、まったくの無縁でした。
でも領域図がいい感じの夫婦縁というなりたち。これで縁が強かったら、もっとどろどろした感じになったのかなという気がしないでもないですが・・・
これではあまりにも寂しいので、それぞれに宿命干合があるので、やってみたのですが、別々だと縁は生まれずに、二人同時に干合したという設定で、無理やり干合を生じさせましたが・・・やはり無縁で終わっています。領域図も最初の形が一番いいです。
西村さんの誕生日が正しいとするなら、これが二人の関係の真実なのでしょう。

もう一人「松本清張さんに愛され」と書かれていました。

この本自体がどこまで信憑性があるのかわかりませんが、大半会の実縁から、干合で日干支月干支の律音が生まれ、夫婦のような刺激ある領域図が生まれて、何かありそうな気配は感じられます。

5旬の納音のせいもあるのでしょうが、1980年代からは、次々と新しいキャラクター(謎解き役)を登場させて、シリーズ化しています。
多作に拍車をかけたという形で、仕事を何よりも優先する人だったため、締め切りを違わずに無理を重ねて・・・ということらしいです。
報道では「心不全」ということで、持病を抱えながら、無理が重なったのでは、と推測されています。
天剋地冲大運が終わって、次の大運にはいってすぐのできごとでした。

ちんたら生きていた無職時代に、山村さんの推理ドラマはよく見ていました。
トリックも人物描写も特別にすごいと思えるものはなかったのですが、古典的な京都を舞台に似つかわない殺人と庶民的な人間ドラマのギャップがおもしろかったのです。
自堕落な生活を送っていた僕にとっては、一滴の清涼剤でした。
大変お世話になりました^^