青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

人間vs霊魂③・・・霊魂を忘れていくのが人間の歴史

人間に限らず、極を持つ、すべての陰陽関係では陰と陽はイコールで結ばれてこその陰陽説です。

でもこれがいつの間にか・・・

不等号になってきて、これが人間の世界ってことです。
そしてその不等号はやがて霊魂から人間主導の人生へと変化を起こしました。

人間にとっては幽霊船のはずが、いつの間にか人は豪華客船に乗ることを夢見るようになりました。
霊魂の入れ物として、未来を目指す船であったわけですが、いつのまにか、自己所有の船になって、本来の船主・霊魂様のことはすっかり記憶からも抜け落ちるようになりました。自分が運転手で、人生は自分が海を渡る航海になったわけです。

人間が所有するものの中で一番神に近い部分は霊魂であり、最も遠い部分は肉体であります。もし人間から霊魂を抜き取り、肉体のみが存在して活動すれば、それは動物以下となり果てるでありましょう。しかし幸いにして霊魂の存在がそれを救い、人間たらしめているわけですが、肉体の存在は純粋な霊魂にある程度影響していて、神に近い霊魂と、悪魔に近い霊魂とを作ることになったのであります。

人間の肉体を算命学では悪に近い霊魂と比喩します。この場合の肉体は人間の欲望と置き換えてもいいでしょう。
それとは別に霊魂にも欲望があり、欲望は生きるエネルギーです。

霊魂の欲望vs悪魔の欲望という陰陽関係にあったものが、神欲<人欲、となり、いつの間にか陰陽が消えて、悪魔の欲望が正規の人間に備わっている、明るく幸福な未来を目指す欲望にすり替わってしまった・・・というのが人間の歴史のように思います。

霊魂様はそれを黙認しているわけではありませんが、直接自分の力で人間から操縦かんを横取りするような力は持っていません。
現実で発揮される力は人間の力を借りないとダメなわけです。
人生を複雑にしている理由はここにあります。

人間の独善と独裁に心を痛めながらも、直接干渉できない自然の法則のため、本来、神の意志を知らせるためにある、自然現象(人間が作る世界も含む)を使って、霊魂は何とか軌道修正させようとお知らせを送ります。

これが人生に苦しみが多い原因になっていると、推測してみました。
病気を始め様々な苦難の出来事や、悩みの数々は、実のところ霊魂(神)が人間に自分の存在に気が付くための警告なのだろうと思うのです。