青い算命学

算命学に関する独善的ブログです。

人間vs霊魂④・・・継承される陰の魂(魄)を生きる

霊魂は万物に宿っています。
というよりも、万物は霊魂(気の集合体)によって存在しています。
霊魂のない肉体が成立するとすれば、肉体に生存本能があるからでしょう。
ただそれは、人間の性欲や食欲とは異なって、単に生きるために食べ、種族保存本能の為に子供を産み、ということです。
「それが動物以下」ということは、生存することや種族保存(肉体に付随すること)は人間ではないってことです。
同じ食欲や性欲にみえても、人間のそれは、肉体に備わった本能とは異なる、人間独自の霊魂の願望なのだと思います。

存在するモノ(人間界にあるもの)はすべて陰陽二元で成り立っています。
霊魂と語っていますが、陰陽を一つにしているのですが、実際に、人間の霊魂という時には、「魄」のことをいいます。
魄=霊性、なのですが、これは言葉のイメージは逆です。

前述した、現実の出来事の中で、神が人間に伝えるメッセージを読み取るのは「魂」のほうで、魄にはそれができません。
魂の高い位が必要で、魂の感性とは、知性を極めたあとにやってくる、神を感知する感性のことで、人間レベルの感性ではありません。

魄の霊性も、霊的な力ではなく、継承された人間的な霊魂のことです。
悲しい出来事があった時に、そこで嘆き悲しむのは「魄」のほうです。

悲しみの中にも冷静な知的合理性によって何かを学び、神の意志を読み取る力こそ、人間の霊魂を高い位に押し上げる力なのであります。⇐魂のことです。

位の高さに対して「徳」の方は、位の逆の状況の中で作られることになります。
徳は陽に対する陰であり、知的な合理性はまったくない世界です。
見知らぬ他人が困っていれば、そっと手をさしのべ、他人に対する奉仕の世界を歩み、不運があれば素直に悲しみ、喜びがあれば狂喜し、その中へ浸ってしまう。実に人間的な行為なのであります。⇐魄のこと

もし、高い位に達する魂を得たとしても、それは一代限りで継承されるものではありません。
ここにも人生とは何かという意味が隠されていると思います。
子供を産むのは(人間の継承は)女性(陰・魄)です。

高度な魂をもった人間を増やすことが生きる(霊魂の)目的ではないってことです。
また、徳と位は正反対の世界を作りますが、これが陰陽関係を作っていることも注目に値します。

陽=陰 ⇒ 位=徳 です。

真理を会得したり、高度な学問を身に着けたり、それらは、位を高めることに役立つし、神に近づくために人間ができることだと思えます。
でも、それは一代限りであって、継承されるのは高くても低くても「徳」のほうです。
実に人間的な行為」の連鎖が人間の歴史を作っています。

魂と魄でいえば、魄を生きることが人生ってことで、それをよりよく生きさせるために魂がサポートするということだと、理解してみました。

紫字はすべて、「原典算命学大系」からの引用です。