子供の位置にあった座気ですが、成長すると兄弟仲間がいる東へ移ります。
男の子なら、貫索星、女の子なら、石門星、という星の霊魂が宿ります。
兄弟姉妹というのは、人間関係の基礎を築くための設定です。
貫索星は自我心で、男の子に頑固さと守備力を身に着けるための星です。
まずは家族の中で、兄弟と喧嘩したり仲良くしながら学びます。
そのため、一人っ子の場合、独立心や個の確立が遅くなるといわれています。
男子が将来大人になれば、自分や誰かを守らなければならない時がやってきます。
その時に、兄弟間で身に着けた自分や兄弟を守る本能が花開くわけです。
一人っ子であっても、現在なら必ず学校へは行くので、仲間の中で貫索星を育てます。
家族というのは、最初に人間関係を学ぶ場所です。
どういう家族に育つかは、自分が大人になった時の人間関係の元になるものです。
そこから、将来の自分がどういう人間関係に置かれるのかを予測することもできます。
座気に与えられている霊魂がどういう人間関係を作るかは個々それぞれです。
そのそれぞれさが、座気本能が育つ未来を暗示している可能性があります。
それを知るためには、基準を知っておく必要があるということでしょう。viva算命学!
女の子の場合は、石門星が東の座気に宿ります。守りに「和合」の精神が入ります。
「和合」の中で、自己の主張を通す方法を女性は身に着ける必要があるってことです。
調舒星⇒石門星という流れは、いずれ大人になった時に活かされることになります。
母になったり、集団生活をしていくうえで、間接自己表現が必要ってことです。
調舒星的な育ち方ができていないと、集団での和合がうまくできない人になります。
孤独に耐えられない女の子に育つと(非調舒星)、母子関係が上手に作れません。
「子どもの目を母にのみ・・・」は、自分の寂しさを子供で埋めるという意味でしょう。
子どもを自分の世界に引き込む母となり、子が狭い世界で育つことになります。
それを避けるための子供時代の調舒星から石門星という座気は実に深淵なものです。
座気に与えられているベーシックな霊魂本能は人間が生きる元になるものです。
いわば種で、種を知ることによって、どういう花が咲くかを予見することができます。
その花が本来あるべき人間の姿なら、人間の今の歪み具合が分かるのだと思います。
例えば、和合の精神を身に着けなかった女性は、年老いて孤独に戻るといいます。
守備力を身に着けない男性は後継者の離反を味わうことになると警告されます。
座気本能は自然の摂理ですが、神は生きる自由を人間に与えていることも確かです。