東方の時が終れば、社会へ出て人の補佐を務めます。
本来は東が社会の場なのですが、成長途上での仕事は西の補佐役からです。
西方は補佐役の場所であり、世の中を支えるものの気が宿る座です。
星は男性が車騎星、女性が牽牛星。
人の補佐役を果たすことで「牽牛星」「車騎星」のエネルギーが自然に身に着きます。
男性が職場に入れば、だいたいは上司の補佐役を務めることになります。
上司を支える働きをしていくうちに、車騎星的前進力・活動力が宿ることになります。
車騎星の闘争心は実直、純粋ですが、融通性に欠け社会人としては疑問もあります。
人間的には融通が利く円満さを求められる社会人ですが、それは不要ってことです。
これが人間的常識からは少々ずれるところですが、霊魂世界では大事なことです。
補佐役は人を支えることが役割で、決して目的を共有しないことです。
上司と同じような能力を発揮して補佐するようになると、問題が生じます。
才能ある補佐役は、上の者の代理になったり、長たる者と衝突するかのどちらかです。
ベーシックな霊魂の本能は多様性をこなすものではなく、シンプルにできています。
目的を共有するというのは人間的能力で、霊魂の働きを逸脱することになります。
女性の方は妻になると「牽牛星」のエネルギーが座気に宿ります。
女性の場合、仕事の補佐役でも、夫の補佐役(配偶者)でも牽牛星が稼働します。
どのケースでもそうですが、宿命に座気の星があるかどうかは関係ありません。
宿命になくても、補佐役を果たすほど牽牛星が大きくなります。
「奥様まで偉くなる」と書かれていますが、これは副作用のようなものです。
『妻の座を高めていくことは、ひいては夫のためになるという論に帰結する』です。
その代わり、夫が引退したり、失脚したりして地位を失うと妻も失墜します。
素の自分に戻ることになり、周から観れば、変身したように見えることもあります。
牽牛星というのはそのくらい、人を変えるエネルギーを持っているのです。