主星調舒星の発想法は論理性がないことが特徴です。
発想の起点が、起こっている現実の出来事にはなくて、外から舞い降りてきます。
降りてきた断片をつなげることによって、空想的世界を作り上げます。
本人も気が付かないうちに、他の家族とは違う観点を持つ子になります。
家庭の空気を破る子、どこか常識から外れた心配な子になります。
仲間内だけでなく、家族からも、変わった子、理解できない子と思われるでしょう。
霊魂的にいえば、既存にない新しい世界を作るための思考法を授けます。
10大主星はそれなりに目の前の現実を認識した上でのエネルギー発揮です。
唯一といってもいいでしょう。この調舒星は例外的に現実を無視します。
自分の世界が確立した後なら、それは才能やアイデアとして市民権を得られます。
でも、子供時代だと、自分でも何を考えているのかわからないまま成長します。
それでも、家族や学校という集団の中で生きていかなければなりません。
理解されない孤独感や、既存への無意識な反抗心が生まれることもあります。
生家環境が精神性の高いところならまだなじめますが、現実的になるほど、無理です。
自分の世界を言葉で説明したくても、論理性を持たないために、それも難しいです。
社会性を得るためには、人とは違った高い教養を持つことが第一に求められます。
そして、自分の発想を活かせる、現実的な目的を持つことが大事です。
この二つがそろうと、「歴史的な人物となり得る可能性があり」と説かれています。
社会に受け入れられない主星調舒星は、反逆者、秩序を乱すものとして阻害されます。
その意味では、無理解の中で、孤独や挫折を繰り返して、鍛えられる必要があります。
それは自分と既存現実との違いを認識するための試練だと思うのがいいでしょう。
空間の無から発想が生まれるといえば素敵ですが、ただのわがままともいえます。
現実は自分が作り出している世界ですから、勝手に美化することはできます。
また、もともと根拠はないので、だめなら、すぐに発想を変えることもできます。
ただ、その世界に見合った人を作れないと(出会わないと)幻想は崩れます。
しかし、霊魂の目的は社会や他者に通じない何かを高い次元で成立させることです。
そのためには、試練に耐えて、精神を高い次元へと成長させるしかありません。
これを霊魂的にとらえれば、調舒星が見つめる無の空間こそ霊魂の世界です。
調舒星は現実よりも霊魂の世界へいち早くアクセスできるパワーを持っています。
そういう意味では、ただの空想ではなく、霊魂を読み取っているわけです。